HUD ( Heads Up Display )とは Appleのアプリケーションでよく使われている黒い半透明のパネルのこと。
Interface Builder 3.0でも使われているこんなやつ。
iPhoto の例
Interface Builder3.0から HUD Window というオブジェクトが追加されている。
実体は NSPanel で Style に新たに追加された NSHUDWindowMask を指定する。Interface Builderでは HUDにチェックが入っている。
これを使うとこんな感じになる。
ただ難点があって、その上に載せるボタンなどのコントロールが Aqua(もしくはメタル、テクスチャ)表現のみしかない。この為、Appleのソフトと違ってちょっと違和感のある表示になってしまう。
ボタンなどのコントロール類を HUD表示に替える方法を探したが、残念ながら見つからなかった。他にも同様に探している人もいるようだが、どうも Appleの方から(今のところは)公式に提供はされていない様子だった。
関連リンク:
HUD Controls in Leopard
Re: HUD controls
そんな中、何人かの人が独自にコントロールを作ったりしている。
(1) iLife Controls; HUD windows and more
提供されていたサンプルをビルドして実行した結果が下のウィンドウ。これはなかなか良い。
コントロールはパスで描画しているのではなく TIFF画像であらかじめ用意したものを表示しているようだ。
利用ライセンスは不明。
日本語での紹介ページ:
iLifeControls.frameworkの使い方(きりかリポーツ)
(2) HMBlkAppKit
HMDTで提供されているフレームワーク。修正BSDライセンスでライセンス表記等があれば自由に利用できる。元々はシイラプロジェクトで作られたもののようだ。
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せっかく HUD Window が提供されているのに、それに合うコントロールが提供されていないのは残念。
しかし HUDは Appleの Human Interface Design の Guideline的にはどうなのだろうか。個人的には好きなデザインではあるが。